テンカラの鬼 榊原正巳 テンカラの世界

鬼ブログ

イタリアで鬼塾 その2

Posted on | 10月 28, 2015

鬼塾開催予定(2015/10/28現在)

 

 

 

 

 

 

 

 

 バロッロ滞在中は、毎朝、ごはんを食べる前に歩いて5分の川を見に行った。
町の中心を流れている川だが、透明な色で、泳ぐ人もいる。そして、町の誰もが、
毎朝、川を覗いていた。町の中心から川の上流、徒歩10分ぐらいのところで、
40cmクラスのグレーリングがあがったと、もっぱらの噂だった。
 この地の在来種のグレーリングは、背鰭が青い。他の地のものは、赤い背鰭。
青い背鰭のグレーリングを求めて、アメリカからも、欧州の他の国々からも
釣り客が押し寄せる場所だ。

 

 すこしキャスティングを楽しみ、釣ったり、釣れなかったり、それでも川へ
行った。朝の川は、ほんとうに気持ちが良かった。フライフィッシングの釣り
人がたまにいることもあったが、皆が入る場所だから渋い。
 朝食が終わると、エスプレッソを飲みに、町中のカフェへ。必ず、散歩に
出てきた名人・アルトゥーロと出会う。町のどこからか、散歩に降りてきた
大勢の人たちが、町中のあらゆる場所にあるカフェでエスプレッソを飲み、挨拶
をし、近況を話す。イタリアの田舎町には、独居老人の孤独、なんてのは無縁の
ようだ。老人たちは皆、お洒落をしていた。民族衣装の人もいた。清々しい朝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、テンカラ釣りだ。このバロッロの漁協が管理しているのは、12の湖を
含む、200キロメートルのセジア川に注ぐ、全ての河川だ。年間50万匹のブラウ
ントラウト、170万匹のグレーリングを放流していると言っていたので、日本と
は規模が違う。入漁料は、川のタイプで異なる。通常のキャッチアンドリリース
区間で、18ユーロだから2400円ぐらいだろうか。特別区があり、大物ばかりが
放流されている場所は、1日50ユーロ。7000円弱か、年間40万円払えば、この
大物の谷の年券が買える。この谷は、漁協がとても大事にしていて、毎日、厳
しく監視するし、発眼卵放流もやっている。1日、1人いれて、数キロメートル
を歩かせてもらえる。この谷が稼いでくれたお金で、他の谷の発眼卵放流にまわ
したり、なかなかよい制度だと思った。コソコソ、決まりを無視して釣りに入
る釣り人もいない、なぜなら、警察に捕まるからだ。
 国をあげて、渓流や自然環境を保護している。だから、魚の数が保たれる。
 

 

 私たちは、バロッロの町から車で、アルプスに向かい、いろんな支流や本流
を釣り歩いた。一番高い場所は、アルプスの第二高峰・モンテローザのすぐ下
のペッチャという場所で2000mの場所。それほど大きくない岩の階段上の渓流
が続き、上流部には3つの湖がある。階段上の渓流の下には、大きなプールがあ
り、またその下にも渓流が続く。日本では、源流部と呼ばれる場所に、車から
降りて、すぐ入れる。ここへは、友人でガイドのヴィットリオにガイドしても
らった。
 さすが、源流域。魚が初心だけあり、25cm前後のブラウントラウトがポコポコ
かかった。鬼嫁も、私の下から順調にかけた。ブラウンは、岩の下や暗い場所に隠
れていて、喰いつき方が岩魚によく似ている。

 お昼ごはんは、おにぎり。生ハムを挟んだサンドイッチ、そして、俺は飲め
ないが、ヴィットリオが作った白ワイン。ビットリオ自家製の川魚のスモーク
川で冷やして飲んだから、ワインがたまらなく美味しかったようで、鬼嫁はこの後、渓
流で転げて2度も頭を打った。竿だけ折らないところが、凄いだろと、たんこぶ
のできた頭をみせて、笑っている。おいおい・・。

 この場所は、フランスからナポレオンが攻めてきた時に、国境を争った場所
らしく、大砲台が残っていた。その後、何度かの戦いの歴史があり、国境が数
メートル変わり、今は、ここはイタリアなのだと教わる。この釣り場所へ向か
う時に、牛飼いで生活するお百姓さんの家があった。その方たちは、スイスか
ら牛の草を求めてきたようで、彼らには、国境はないのだと、教えてもらう。
何百年と、そう暮らしてきたのだから、それでいいのだそうだ。国境を決めて
争うのは、お金が絡むからなのだろうな。  3へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 そしてお知らせです.

 

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 東京トラウトカントリーにて、11月21日の土曜日に、

鬼テンカラミニ塾を開催します。

この日は、吉田毛鉤会の教室が午前中に開催されます。
その後、ランチのあとの午後1:00からスタートです。

東京、神奈川、埼玉、千葉の方はぜひ、ご参加ください。
 TTCの河川をお借りして、実釣の教室です。
どうやれば、テンカラで魚を釣る事ができるのかを、お教えします。
鬼塾代は、3000円。TTCの入川料は、吉田毛鉤会から参加される方は、

一日券を購入。
私の教室から参加される方は、半日券の2160円(CR)が、別途必要です。

 関東の方を、お教えしたかったので、良い機会を頂きました。

 そして、この夜は、小菅に移動し、廣瀬屋という温泉宿に宿泊し
関東鬼組の忘年会をやります。
 1泊10700円。こちらも、参加したい方は、自由に募集します。
この夜は、テンカラ話に花を咲かせましょう。夜も、鬼塾ありますよ。
どう釣るのか、を、話します。翌日の22日は、小菅でテンカラできますね。

 申し込みは、メールがいいです。
お名前、年齢、テンカラ歴、住所、電話番号をご記入の上、21の鬼塾なのか、

21の夜の忘年会なのか、
どちらに申し込むのかをきちんと明記して、お申し込みください。
FBメッセージでもいいですよ。

また、鬼竿を購入された方は、来てくださればアドバイスしますよ、ぜひ。

メルアド変わりました!!!

榊原事務局 onitenkara@gmail.com

 また、12月19日の土曜日に豊田で名古屋方面の鬼組忘年会をやります。

テンカラやりたいけれど、どういう人たちなのか心配、という方は、ココに参加し

てもいいですよ。ちなみに、私は飲めないので、ごはんを食べる、という気分

でも参加OK.

 1月には、新年会を我が家のあたりでやるので、浜松近辺の方は、ここで

もちろん、名古屋以外は、管理釣り場の近くです。

 来年は、奈良や京都の方々も多いので、天川で教室をやります。

 また、べったり鬼塾ですが(個人指導かグループ指導)、

まだ釣れる場所があります、10月後半はすっきり開いていますから、

お申し込みください。

管理釣り場(芝川、TTC、などなど、いろいろなところ、自分が釣りたい場所)

「べったり鬼塾」(個人指導)をやりますから、申し込んでいただければ連絡します。

静岡には10月いっぱいまで釣れる渓流もあります。

 べったり鬼塾というテンカラの個人教室は、 常時受け付けているので、

まずは、問い合わせをください。1日15000円+私の交通費ですが、

グループの場合、割引します。

 申し込み先は、

榊原事務局 onitenkara@gmail.com

 

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