テンカラの鬼 榊原正巳 テンカラの世界

鬼ブログ

イタリアで鬼塾  その4

Posted on | 11月 16, 2015

 ミラノの北西、世界遺産のサクロモンテに守られた町、バロッロで1周間を過ごし、
時差ボケもなくなりイタリアの気候にもなれた。今度は、ミラノの東60kmにあるベル
ガモへ移動した。今回、鬼塾を開催してくれたのは、ベルガモを中心に4店舗の釣具
店や釣りガイドを行っている「ライク・ア・リバー・アルプス」(川と山が好き)
というわかりやすい名前の店舗のオーナー、ジャンルーカが手を上げたからだ。

 

 教室を開催したのは、ベルガモから車で1時間ほど北、アルプスの麓まで登った場所
にあるブランジという町だった。

 

 

 ベルガモは、ロンバルディア州で三番目に大きな町で、人口12万人。アルプスの外
輪、プレアルプス(2500m級の山々)とよばれる山脈の麓にあり、”ロンバルディア
の貴婦人”とよばれる都市。けれども、一切観光することなく、一路、山へ。もうほ
んとうに、皆、釣りのことしか考えていない。

 

 ブランジの、町の真ん中をブレンボ川が流れる。なだらかな瀬、小さな淵、急な
流れ込み、階段上に下る流れ、魚のたまる淵、などがあり、歩いても安全で、教室開
催には最適だった。
 ここは、牛が放牧され、放し飼いの犬がいたり、鶏が鳴いたりと、静かな町だった。
町の中心部にスーパーが2軒あり、美味しいチーズ屋さんやピッツェリア、時々やっ
てくる野菜と果物の移動販売の店などもあり、またまた穏やかに過ごせた。
 ここでも、ジャンルーカがかりてくれたアパートに落ち着き、毎日、テンカラに出
かけた。
 ブレンボ川までは、歩いて3分だったが、教室開催の前にあまり場を荒らしたくな
かったので、かなりの上流部を釣った。
 ここには、25?8cmぐらいのマーブルトラウトがいた。少し上流部へ行けば、もっ
と大物が出そうな場所があった。そんな場所を、探しながら釣り歩いた。
 どうだろう、日本の上高地のような場所で、気候もバロッロと同じで湿度が低く、
秋の気配だった。

 このブレンボ川は、初めてイタリアへ来て教室を開催した時と同じ川。4年前は、
もっとミラノに近い下流部だったが。長さ74kmあるこの川は、幾つもの支流が流れ込
み、ミラノの県境でアッダ川に合流する。源流域から下流域まで、大勢の釣り人を
楽しませてくれる、美しい清流だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達が滞在した1周間、「ライク・ア・リバー・アルプス」のスタッフの誰かが私
を、いろんな場所へ釣りに連れて行ってくれた。そして、彼らにテンカラを教え続
けた。彼らの店の特徴にもなれば、もっとイタリアでテンカラが普及する。

 「ライク・ア・リバー・アルプス」のスタップは、全員、釣りキチ。だから、的確な
ガイドもできる。スタッフで一番若手のサムくんは、イタリアの鯉釣りチームのチャ
ンピオン。国体の代表チームだから、イタリア国内のチャンピオンだ。だから、凄い。
このサム君が、テンカラに夢中だ。この店には、4年前の鬼塾にも参加してくれた、ア
ルベルトさんもスタッフの一人としていた。

 

 一番おもしろかったのは、サムとジャンルーカとの釣行で、大物をかけたこと。は
いった場所は、地元の情報で大物の実績があるとのこと。ダム下のような場所だった
が、ささ濁りのような色合いだった。私たちは、雨とは無縁だったが、少し前に降っ
たと言っていた。この川に入った一発目に、すぐかけたのだが、それは鉤にのらなか
った。サムがでっかな声で「グレーリングだ!!」と言ったが、私は魚を見ていたので、
違ってるのを知っている。マーブルかブラウンだったと思う。ただ、かなり擦れてる
なということがこの時、わかった。

 

 この後、この川を楽しみ、40cm超はあっただろう、マーブルトラウトをかけた。

引いた引いた、石も滑る場所だし、流れも強いので、かなり格闘したが、とりこめた。

偶然にも、サム君が動画に撮っておいてくれたので、はりつけておく。ずいぶん

後になるかもしれないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、週末。大勢のテンカリスタ(テンカラ師たちというイタリア語)が来てく
れた。必ず、毎回来てくれるテンカラの子らともまた会えた。みな、あっという間に
キャスティングがうまくなっていて、驚いた。何度も、私の動画を見たのだそうだ。
そして、「マエストロ(師匠)、マエストロ」と言って、懐いてくれる、可愛い。
 最初に、デモで、私が一人で釣っていく。釣りながら、なぜ今釣れたのか、を、伝
える。釣るたびに、ワァワァと、声がすごくて、それが俺には、面白かった。
 少しでも見落とすまいと、近くでビデオを構えて見ているダビデ君、一人の子がド
ローンまで飛ばして、私の映像をとっていた。
 ランチを食べ、毛鉤を巻く。ここでもいろんな質問が飛び交った。そして、午後。
皆の釣りを見ながら、各自にアドバイスして歩く。ベルガモ在住の日本人のみわさん
が、通訳としてついていてくれた。ていねいな通訳で、助けていただいた。
 皆を見て歩いたが、みな、そこそこかけたし、上手だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その夜は、皆とディナーを楽しんだ。どうしてだかわからないが、その夜は花火が
あがった。
 この日のために、イタリア北部の東側、オーストリアとスロヴェニアに挟まれたフ
リウリからも、ベローナやパルマからも、塾に参加してくれた方が大勢いると、食事
をしながら初めて知る。この日のディナーは、ミラノから、イタリアに私が来るきっ
かけとなった隆太さんや、ダビデ・ムチェーニさんも参加。カモシカなど、この地方
の山の動物の肉の煮込みや、チーズ、ワインの晩餐になった。

 2日目も同じように教室を開催した。2日間とも参加してくれた方も、大勢いた。
みな満足そうに楽しんでくれたのが、ありがたかったなぁ。

?そして、可愛い塾生のフリウリの二人から、来年のフリウリでの教室開催を懇願された。

行けるように、がんばろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?フリウリのダビデさんが作ってくれた鬼塾の動画。ドローンの映像も入っていて、

面白い。最後は、俺のピース。↓

 

 

 

  
 また、日本からイタリアへ釣りの旅に出かけたいと考えている方へ。私たちを招い
てくれた、ベルガモの「ライク・ア・リバー・アルプス」は、釣りガイドをやっている。
ベルガモ周辺のアルプスを釣りたければ、彼らに頼むといい。低予算の宿泊施設や釣り
だけでなく、奥さんたちのためのコースもプランしてくれる。日本語ができる通訳も
いるので、とても便利。お値打ちなイタリア北部の旅が満喫できる。
連絡をとりたい方は、メールくだされば、紹介します。テンカラでもルアーでも餌釣
りでも、釣法は関係ありません。

 

そしてお知らせです

 

 東京トラウトカントリーにて、11月21日の土曜日に、

鬼テンカラミニ塾を開催します。

この日は、吉田毛鉤会の教室が午前中に開催されます。
その後、ランチのあとの午後1:00からスタートです。

東京、神奈川、埼玉、千葉の方はぜひ、ご参加ください。
 TTCの河川をお借りして、実釣の教室です。
どうやれば、テンカラで魚を釣る事ができるのかを、お教えします。
鬼塾代は、3000円。TTCの入川料は、吉田毛鉤会から参加される方は、

一日券を購入。
私の教室から参加される方は、半日券の2160円(CR)が、別途必要です。

 関東の方を、お教えしたかったので、良い機会を頂きました。

 そして、この夜は、小菅に移動し、廣瀬屋という温泉宿に宿泊し
関東鬼組の忘年会をやります。
 1泊10700円。こちらも、参加したい方は、自由に募集します。
この夜は、テンカラ話に花を咲かせましょう。夜も、鬼塾ありますよ。
どう釣るのか、を、話します。翌日の22日は、小菅でテンカラできますね。

 申し込みは、メールがいいです。
お名前、年齢、テンカラ歴、住所、電話番号をご記入の上、21の鬼塾なのか、

21の夜の忘年会なのか、
どちらに申し込むのかをきちんと明記して、お申し込みください。
FBメッセージでもいいですよ。

また、鬼竿を購入された方は、来てくださればアドバイスしますよ、ぜひ。

メルアド変わりました!!!

榊原事務局 onitenkara@gmail.com

 また12月19日の土曜日に豊田で名古屋方面の鬼組忘年会をやります。

テンカラやりたいけれど、どういう人たちなのか心配、という方は、ココに参加し

てもいいですよ。ちなみに、私は飲めないので、ごはんを食べる、という気分

でも参加OK.

 1月には、新年会を我が家のあたりでやるので、浜松近辺の方は、ここで。

もちろん、名古屋以外は、管理釣り場の近くです。

 来年は、奈良や京都の方々も多いので、天川で教室をやります。

 また、べったり鬼塾ですが(個人指導かグループ指導)、

まだ釣れる場所があります、10月後半はすっきり開いていますから、

お申し込みください。

管理釣り場(芝川、TTC、などなど、いろいろなところ、自分が釣りたい場所)

で「べったり鬼塾」(個人指導)をやりますから、申し込んでいただければ連絡します。

静岡にはCR管理釣り場があります。

 べったり鬼塾というテンカラの個人教室は、 常時受け付けているので、

まずは、問い合わせをください。1日15000円+私の交通費ですが、

グループの場合、割引します。

 申し込み先は、

榊原事務局 onitenkara@gmail.com

 
 

コメント

“イタリアで鬼塾  その4” へ 2 件のコメントがあります。

  1. 天空羅武
    11月 18th, 2015 @ 7:10 PM

    プロが撮影したみたいな映像ですね。
    のどかな里川で、良い映像ですね。
    師匠、21日は有給取れませんでした。
    ((+_+))
    今年、最後に挨拶したかったのですがメール
    にて失礼致します。
    今年は色々とお世話になりました。
    参加されるテンカラフェチの皆様にも
    宜しくお伝え下さい。
    来年も宜しくお願い申し上げます。
    (*^。^*)


  2. 11月 18th, 2015 @ 7:33 PM

    天空羅武様   綺麗な映像でしょう。いいとこです。
            そうですか、残念ですね。また待っていますよ。

“イタリアで鬼塾  その4” にコメントを残します。





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