テンカラの鬼 榊原正巳 テンカラの世界

鬼ブログ

鬼塾inイタリア 3

Posted on | 8月 19, 2013

ブログアップがかなり遅れたこと、

お詫びいたします。

毎日、暑すぎでしょう。

バテバテでギリギリで生きていました。

今年の夏は暑すぎます! 皆さんもくれぐれも

お体をお大事に。

 

さて、イタリアの続きです。

ローマから始まった我々の旅ですが、北へ上り、

昨年も訪れた場所、ピエモンテ州のバラッロ、

バル・セジア(セジア谷)へと参りました。

昨年のイベント主催者、今年のイベント主催者が合流。

がんばろ~ね、と出会いに感謝です。

 

 

 

 

 

今年は、バルセジアーナ(セジア谷に残る中世からの毛鉤釣り)との

共同教室です。

バルセジアーナを学びたい組と、テンカラを学びたい組に分かれて

少し離れた場所で、教室を始めました。あっちへいったり、こっちへ、

というのもOK.なかなか楽しみの多いイベントでした。

テンカラ班には、昨年の参加者も来てくれ、懐かしい顔とも

出会うことができました。

漁協がバックアップしてくれているおかげで、教室開催場所は

2日前ぐらいから釣りを禁止。だから魚が動きます。

日本と同じぐらいの暑さなのに、バンバンかけます。

初心者も楽しいねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

午前の部が終わると、ランチ。おにぎりですます、というようなことは

イタリアではありません。ランチもイベントの楽しみの一つです。

食事をしながら、各地(周辺の市から集まってくれた)の釣り事情、

毛鉤自慢が始まりました。

ここでバルセジアーナについてもう一度おさらいです。

中世から職業漁師の釣りとして続いてきたバルセジアーナは、

4mぐらいののべ竿(竹の一種)に馬素(白い牡馬の尻尾)をつけ、

3~4本の毛鉤を付けた釣り。3年前には老人だけの釣りで、

青色吐息でしたが、バルセジアーナを守る会ができ、保存と普及が

すすみました。

守る会の会長アンドレアが、ズームの竿も開発し、すこしだけ

持ち運びが便利になりました。

 

 

 

 

 

 

 

今回、いろんな地域を訪ね、人から話を聞くと、

同じような釣りが別の地域でも残っているようです。

イベント主催者の釣りキチたちと話しましたが、

イタリア全土にあった釣りだろう、

けれども、フライが輸入され、

持ち運び、投げ方、ラインの軽さ、などから、廃れていったのだろう、

ということでした。

 

一方、テンカラは、竿も持ち運びやすいようにズームとなり、

ラインも投げやすさを追求し、様々なタイプが開発され、

いまではスポーツフィッシングとして、楽しむ釣りになりつつあります。

廃れることはないでしょう。その違いは?

 

彼らに話を聞くと、魚が下を向いているときは、

フライのニンファに変えるといいます。

バルセジアーナは、上を向いているときのみ。

そこが違う。

俺たちは、おもりやガン玉、重い鉤を使わず、なんとか技術だけで

潜らせ、テンカラで釣ろうとする。(俺はね、使いたい人はべつにいい)

だから、おもしろいのに。

すこしだけ、違いが見えた気がしたなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日は、バラッロのカーニバルで、クラシックのミュージシャンの

ための教室や、夏合宿、ライブを推奨しているバラッロの

音楽の祭典。一晩中、人足が絶えない日だった。

釣りのイベントもなぜか、祭典のひとつの催しになり、

夜はバルセジアーナ、テンカラの講義があった。

ミラノに住む穂高ちゃんに通訳を頼み、

私も話しましたよ。

釣りのイベント参加者は、

川で教室もあり、講義もあり、楽しい日になりました。

夜遅くまで、魚の話が続きました。

通訳の穂高ちゃんは、釣り初心者。

急場しのぎでテンカラ竿を買い、もってきていましたが、

イタリア人にその竿はダメ、と、ダメ出しされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も、魚の大きさや、数を釣ることに夢中になっていた時期

があります。大きさや数は、自分の釣りの技術をわかりやすく確認できる

目安になるから楽しかった。若いころです。

でも、そんなことへのこだわりがつまらないことのように

思え、美しい渓流、そこで泳ぐ魚(できれば天然)との

勝負の仕方にこだわる、そういう釣りの境地に変わりました。

自分で渓を探し、何度も通い、その渓を知る。

そういうことが、とても楽しい。

そんな話を、フリウリの方たちとじっくり話せ、

来年の再会を約束しました。

 

 

 

 

 

 

?さて、まだ募集していますが、水曜ぐらいまでに申し込んでください。

8月8月24日(土)25日(日)

岐阜県郡上市石徹白にて鬼塾開催。

1泊2日(食事代込) 鬼塾費用 10000円 1日のみ参加(昼食代込) 6500円

(傷害保険料込、参加費の一部を寄付します)  他に遊漁券が必要です。

宿は民宿ささき7500円(夕食はバーベキュー、朝食込)

この日は花火大会も開催します! 

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9月が場所と日程が変わりました。

9月15(日)16(月)

長野県大町市 篭川、鹿島川周辺にて鬼塾開催。

長野の人、来てください。

1泊2日(食事代込) 鬼塾費用 10000円 1日のみ参加(昼食代込) 6500円

(傷害保険料込、参加費の一部を寄付します)  他に遊漁券が必要です。

民宿代はこれから判明します。

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参加希望者は名前・住所・電話番号、テンカラ歴を記載の上

rk9k-mur@asahi-net.or.jp

榊原事務局へ連絡ください。

 

 

 

 

 

コメント

“鬼塾inイタリア 3” へ 4 件のコメントがあります。

  1. ハセガワ
    8月 19th, 2013 @ 10:49 PM

    世界陸上を観ていて、走るだけ、跳ねるだけのことが進歩しているんだから、テンカラも技術力や練習、根性?で、よりいい感じになっていくんじゃなかと思いました。バルジアーナとか、色んな釣り方を試すのは楽しいんで好きですけど。


  2. 8月 23rd, 2013 @ 7:10 PM

    ハセガワ様      そう、魚群探知機とか、3本フックとか、魚を釣るための
               技術(機械的な)は進むだけ進んだのだから、人の手だ
               けで、針1本とラインとロッドだけで、錘も使わず、何も
               頼らず、勝負したいもんです。面白いぞ?。

  3. 天空羅武
    8月 20th, 2013 @ 7:10 PM

     師匠、イタリア釣行、お疲れさまでした。
     
    イタリアにもテンカラウイルスが

     広がりつつありますね。

     私は昨日、一泊で木曽に行ってきました。

     木曽川本流に入りましたが、激戦区の為

     先行者の足跡だらけで苦戦しました。

     結果は・・・ 

     竿抜けを探して頑張りましたが、厳しかった

     です。
     


  4. 8月 23rd, 2013 @ 7:05 PM

    天空羅武様     なんだかねぇ、大王がテンカラUSAのダニエルと一緒に
              9月にイギリスへ行くんだよ。広がっていますよ。ヘンテコ
              なテンカラも広がっている。まっ、こういうもんでしょう、
              初めは。先行者が多いときは、竿抜け、丁寧に釣る、それ
              しかないよ。

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