テンカラの鬼 榊原正巳 テンカラの世界

証言1

天野勝利

本流を翔ける益田の名手

天野勝利

1943(昭和18)年生まれ。岐阜県下呂市益田に生まれる。家の前を流れる益田川で子どもの頃から渓流釣りを楽しむ。子どもの頃は餌釣り。アマゴ、イワナが対象魚。いつのまにかテンカラにはまる。テンカラ歴は50年。鮎釣りではトーナメンターとしても有名だ。

 

道具 竿 3、8m 大橋漁具(宇都宮)舞 6:4 やわらかめ

                 天 7:3  硬め  

   ライン より糸のレベルライン 7、0m~

   ハリス 0、8号   1、5m 

   逆さ毛鉤のみ #8

 

 榊原さんとはねぇ、長いですよ。もうつきあいは30年以上になるのではないでしょうか。

 

 最初はねぇ、榊原さんも悩んでいましたね。だから、自分の釣りを確立しろと、言った覚えがあります。彼はね、いろんなラインを持ってきちゃぁね、自分のロングラインキャスティングを確立するために試行錯誤していましたね。力糸、テーパーもどこからか探してきて見せてくれたことがありますよ。

 

 だから、私が覚えている限り、レベルラインがいいと言い出したのは、石垣先生より早いですね。榊原さんの方が早かった。そして、確立されていったんですね。本当に、研究熱心だった。俺のところにねぇ、何度も来てくれていいポイントはないか、というので、教えたんですよ。そしたら、すぐ、イワナの50cmをパカーンと釣ってねぇ。

 

 楽しいですね、当時のことを思い出すのは。馬瀬川の状態がすごく良かった時に、連絡したらすぐ来てね、パッカンパッカン釣りました、面白いね。

 

 私と彼の息が合うのは、選んだラインは違えど、見ている方向が同じなんですね。テンカラに対する思いは同じ。テンカラをスポーツとしてとらえていてね、魚に対してとてもフェアな釣りなんですよ。餌をつければ、食べ物だから魚は喰いつくに決まっている。ルアーは針をたくさんつけるでしょう。1対1じゃない。テンカラは、餌のように見せているけどいかに餌と思わせるかは、技術。そこが、いい。そして、ロングラインでやったほうが釣りも楽しめるのではないか、そこが同じですねぇ。

 

 そして、本流を選んだところが同じです。“本流を制するものは源流を制す”、

 彼もこう考えているはずです。

 

 

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